明治30年牛革製服入れトランク

明治35年牛革製平屋根鞄


明治40年ハラワニ棒屋根鞄

明治後期牛革製トランク

大正初期牛革製油屋ショルダー

大正初期牛革製豆手箱

大正初期牛革手提げ丸型

大正13年牛モミ革製ボストン


昭和3年牛革トランク


昭和5年牛革屋根鞄


昭和10年杞柳トランク


昭和10年牛革製ボストンバッグ


昭和16年手提げ鞄


昭和16年鮫革製書類入れ鞄


昭和18年鮫皮ボストン

日本
 かばんの源は、きわめて古い歴史を持っており、火打ち袋から出発して、煙草・銭・薬入れなどに発展し、さらに大型化して用途も多様になり、何でも入れることのできる携帯具「
大胴乱」が生まれ、これがかばんの発祥と考えられている。

 かばんが産業として興ったのは、明治維新前後と考えられる。一説には、明治6年、大阪御用商人山城屋和助がフランスよりかばんを持ち帰り、職長森田七がこれを模倣してつくったのがの日本で初めとされている。

 日本でかばんという言葉が一応確立したのが、明治維新後に外国人の来訪ととのに「トランク」として輸入されたものが「鞄」となった。かばんが、私たちの日常生活に入り込んでき来て必需品となったのは明治の文明開化からと言われている。文明開化後は、国民生活の必需品として事務・携帯・旅行用にと盛んに使用され、明治後半には、書類入れ・手提丸型・角形鞄など新しいタイプの鞄が次々に作られている。

 かばん産業は、大正、昭和と躍進の途をつづけてきたが、これまで皮革中心のかばんが、第一次大戦の時期に至って代用品に頼らざるを得なくなり、主に布ほうを改良してその代用とした。

 昭和25年、牛皮使用制限が解除され、素材、デザイン面での大きな変化が生まれた。素材としてビニール、ナイロン、合成皮革、人工皮革などが順次使用され出し、かばんの大量生産が可能となってきた。

◎胴乱
胴乱とは木製、またはカゴ編みに渋紙などを貼った小さな箱で、いわばトランクの原型のようなもの。