近代化への取り組み

 昭和40年代の経済の激変により鞄業界の構造改善の必要性が一段と高まり、多くの取り組みを行ってきた。
 昭和43年11月、企業の共同化を進め近代化を図るために、九日一上町に、全国で唯一の「豊岡鞄団地」を設置した。この中の工場は、機能的な職場環境の確保や積込・運搬の効率化など一層の合理化・近代化をはかった施設となっている。この運営主体として協同組合豊岡鞄工業センターを設立し、年2回の定期的な合同見本市の開催などかばん産業の集積地というメリットを活かしたさまざまな事業を実施している。
 昭和48年8月、兵庫県商工部の「豊岡かばん産地賢急診断」が、発表され関連企業間の新流通チャンネルの開拓、個別企業の内作一貫生産体制、素材、加工工程の改善と生産管理体制の確立、資本力の整備、労働力の確保、基本方針と実施計画の樹立の7項目の構造改善策が勧告された。
 昭和49年8月、「特産業統計調査」が豊岡鞄協会と豊岡市の共同ではじめて実施された。 昭和51年4月から「中小企業近代化促進法」に基ずく豊岡鞄産地構造改善の五ヶ年事業に着手し、新商品技術の開発を初めとする振興事業を促進した。この間、昭和53年3月に豊岡鞄会館が、中核施設として新たに大磯町に完成した。
 さらに、昭和54年7月「産地中小企業対策臨時措置法」に基づく鞄産業の近代化への五ヶ年事業を鞄工業組合、鞄卸商業組合、鞄材料商協同組合が結束して推し進めた。品質技術面では、品質ラベルの表示や化学品検査協会登録認定工場制度などにより品質は向上し生産面でもコンピューターミシンなど新鋭の機械設備が導入されるようになった。
 平成3年3月、兵庫県商工部が「豊岡鞄産地振興ビジョン」策定し、デザイン・ファッションの自己表現化、新技術、設備への対応、販売戦略の具体的方策が示され、ファッション化と高級化にポイントを置いた商品開発を目指すようになった

豊岡鞄会館




豊岡鞄団地全景